友達

友達なんていない方がいい。

話したい事を話させてくれ。

言ったことに同意してくれ。

痛みに共感してくれ。

いつも見方でいてくれ。

そんなのこれっぽっちも無理なんだから、友達なんかいない方がいい。

 

あの時友達だと思っていた人は、私を軽蔑した目で見た。

「あの時は優しかったのに、どうしてそうなったの?」

「あなたの位置が変わっただけ」

私は全然変わってないし、

あなたもきっと変わっていないんだろう。

互いに大きく見誤った。

「なんて馬鹿だったんだろう」なんて、

今更無意味すぎるセリフが浮かんで笑える。

本当に長い間、お門違いな期待をしていた。

 

楽しい思い出なんて何もなくなっていた。

もう何もない。

枯れて朽ちて無かったことにしてほしい。

今はただ消えたい。

人の記憶の中から消えたい。

単純に疲れているのかな。

全ての人間関係が億劫になり、反抗的な行動をとってしまう。

これも鬱の症状なのだとしたらまだいい。

自分自身が取り返しのつかないほどダメな人間なんだと自覚するのが怖い。

能力が低くて、最下層の仕事ですら満足にこなせない人間なんだと思うのが怖い。

これまでの人生で出会ってきた心底嫌いな人間が、自分より遥かに優れていると思うのが怖い。

1分1分が泥のように無駄に過ぎていると感じる。

時間を浪費しているだけの毎日を無価値だと感じる。

寝ている時間だけはそれを忘れられる。

 

 

初恋

宇多田ヒカルの「初恋」を初めてじっくりと聴いた。

彼女の曲は、聴いていて時々生死を連想する。

うまく説明できない。

悲劇的な何かを歌っているような気がする。

この曲は恋愛について歌っているはずなのだけど。

もっともっと深く、生まれてきた意味とか。

生まれて死ぬまでの目的とか。

流れて朽ちていく人生についてとか。

そんなものを感じる。

 

自分にとって恋愛がとても大切だった時期を、

俯瞰して思い返すことも少なくなった。

初めて会った店はもうとっくに潰れて、

今はビルさえも建て直された。

何も残っていない。

あの場所へ行けば、幽霊のように残像が蘇るだろうか。

人は面白いように移り変わって。

あの時確かに通じ合っていたはずのものは、

まるで二度と見ることのできない夢みたいだ。

 

何もかも忘れてしまった。

ただあの色のある世界に、

もう手が届かないのかと無性に悔しくて。

何も手に入れられなかった自分に絶望する。

 

 

 

 

 

4/20

一日中眠い。晴れているし、気温も高いのに、なんでなんだろう。

 

今日は2年振り?くらいに銀座の心療内科に行った。

そこで、私は4年程前に中程度の鬱病と診断された。

実は一度、家から近いという理由だけで別のクリニックに行ってみたことがある。

でも、初めましてから自分の状態を説明するのが正直面倒くさすぎたし、希望の薬ももらえなかった。

私の場合は慣れているところに行き続けた方が良かった。

 

先生は、通院していなかった2年間の流れを聞いて、

「まずは2週間、以前の薬を飲んでみませんか」

と言った。更に、

「まだお若いので、もし将来結婚したり子供を産んだりするその時に、状態が良くなっている方が良い。まだ2~3年かかるだろうけど、今は再発を繰り返している状態。完全に治ることはないのでね、少しでも無駄な、例えば他人にイライラしたりなんかを避けられた方が良いじゃないですか。」

というようなことを言った(あんまりちゃんと聞いてない)。

 

”治ることはない"

"2~3年はかかる”

それだけは耳に入った。

一度灰色になった景色はカラーには戻らないんだなぁ。

戻らないんだったら、なるべく写るものが綺麗な方がいい。

自分のやりたいことばっかりやっていれば、2~3年は短く縮まるかな。

とにかく早く、もう少し元気になりたい。

 

 

 

4/18

11:04am

晴天。元気。

昨日授業から帰宅すると妹がいて、

一緒に夜2:30くらいまでその日の復習をした。

授業を受けただけで満足せずに、その日のうちに宿題をやると気分がいい。

徹夜してでも全部終わらせるともっといいのかな。

かなり収穫のある日になった。

自分のためになっていると確信できることに時間を使うのはとても気分が良い。

4/17

2:15am

お風呂や歯磨きが億劫になってから結構経つ。

お風呂はまだ肌が荒れるくらいだから良いんだけど、歯が極端に弱ってきた。

甘いものが沁みて痛い。

甘いものが大好きなのに困ったな。。

今日は2日ぶりにお風呂に入ったんだけど、髪を洗おうとしたらしんどくて立っていられなくて、結局ちょっとリンスをつけて流しただけで出てきた。

そのあとも1時間くらい立ち上がれなくて、横になってた。

ものすごく体の衰えを感じる。不安。

4/16

am1:16

時々訪れる深夜の無敵思考がやってきたので書く。

深夜、早朝、日が昇ってきた時や落ちる時、

綺麗なものを見たときなどにやってくる。

頭が冴えて、本来の自分を取り戻した感覚なので無敵思考と呼んでいる。

今日もまた、高校の頃を思い出した。

多分いま付き合ってる人とうまくいってないからだと思う。

これってありがちなことなのかわからないけど、私は自分が本当に困っていることを人に打ち明けられない。

高校生の頃、今から約12~13年前、私の父は鬱病が一番酷い時期だった。

父は仕事から帰った時間に私が勉強机に座っていないと、大声で怒鳴り殴った。

あまりにも突然にキレて、憎悪に満ちた目で拳を振り上げてくるので、

うたた寝していてそれをやられた時は恐怖のあまり体というか心臓が震えた。

本当に怖いと体の内側が震えるのだと思った。

翌朝、母は「あなたが悪いのよ」と言って痣のできた目を隠すための眼帯を持ってきた。

そんな日々だったのに、当時付き合っていた男の子には話せなかった。

勉強すればいいじゃんで一蹴されそうだったし、自分が恥ずかしかった。

だけど30歳になった今も、父親が自分の人生に暗い影を落とし続けていることを自覚して、とにかくあの時安らげる場所や人が必要だったと感じる。

 

時は過ぎて社会人になり、高校の先輩と再会する機会があった。

その先輩は当時私にとってヒーローで、誰からも人気があり、私の手の届かない所で輝いていた。しかし、再会して少し話をすると意外な過去があった。

中学の時にご家族に不幸があり、一時期は無症状だったものの社会人になって鬱がぶり返したそうだ。

「地獄だよね」

という一言で、相当辛かったのが想像できた。

と同時に、絶対に理解されないだろうと思っていた相手でも、隠しているだけでそれぞれの事情が当たり前にあるし、もしかしたら当時も誰かと気持ちを共有できていたのかもしれないと思った。

 

あの時正直に辛いと言える相手がいたら、今も抜け出せない暗闇の突破口になっていただろうか。

困っていると伝えていたら、関係は変わっていただろうか。

そんなことを今更考えても無駄なので、"今できること"に目を向ける。

来週、長らく足の遠のいていた心療内科に行こうと思う。